2024年6月9日日曜日

IPv4 over IPv6

フレッツ光の高速通信サービス(IPv4 over IPv6)

フレッツ光回線での高速通信方式(IPv4 over IPv6)は現在7つあります。

v6プラス

日本ネットワークイネイブラーが開発し各社へOEM提供
現在、もっとも普及している高速通信方式

IPv6オプション

BIGLOBE独自開発の「v6プラス」互換方式
BIGLOBE
で利用可能
対応ルーターは「v6プラス」用が使える

Transix

DS-Liteは同じもの

IIJ系列のインターネットマルチフィード社が開発し、各社へOEM提供
v6
プラスと双璧のサービスで広く普及

IPv6高速ハイブリッド

IPv6 IPoE + IPv4

ソフトバンク系列で採用
ソフトバンク系列以外のプロバイダーへは提供されていない

OCNバーチャルコネクト

NTTコミュニケーションズ提供
比較的新しいサービス
NTT
系列プロバイダーを中心に広まりつつある
nifty

クロスパス

アルテリアネットワークス提供
最も新しいサービス
楽天ひかりで採用

v6コネクト

朝日ネット提供
自社(Asahi-net)サービスで提供
一部プロバイダーへも提供(plalaなど
)

Transix」はサービス名称、「DS-Lite」はサービスの基になっている技術規格の名称です。

 

v6プラス

v6プラス」は日本ネットワークイネイブラー社(JPNE)が開発し、多くのフレッツ光コラボのプロバイダーへOEM提供されています。

現在もっとも普及している高速通信方式なので、情報も豊富だし対応ルーターも多いです。

IPv6オプション

IPv6オプション」は大手プロバイダーBIGLOBEが独自開発した高速通信方式で、「v6プラス」互換です。

BIGLOBE光やBIGLOBEのドコモ光など、BIGLOBE内でのみ利用されています。

対応ルーターは「v6プラス」用のものがそのまま利用可能です。

Transix

Transix」はIIJ系列の「インターネット・マルチフィード社」が開発・提供している高速通信方式です。

自社サービスのIIJ光でサービス提供しているほか、他社フレッツ光コラボのプロバイダーへもOEM提供されています。

ネット上では「DS-Lite」と記載される場合もありますが、同じものです。

Transix」はサービス名称、「DS-Lite」はサービスの基になっている技術規格の名称です。

IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE + IPv4

ソフトバンクが提供しているのが「IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE + IPv4」です。

ソフトバンク系列の「ソフトバンク光」や「Yahoo!BB光」で利用されている「IPv4 over IPv6」+「IPv6(IPoE)」のサービスです。

ソフトバンク系列以外のフレッツ光コラボへはサービス提供されていません。

そのため、対応ルーターは市販されておらず、オプションサービスの「光BBユニット」が対応ルーターとなります。

MAP-eDS-Liteのような規格が公開されておらずいろいろと怪しい(面白い)通信サービスです。

OCNバーチャルコネクト

大手通信キャリア「OCN」を運用しているNTTコミュニケーションズが開発・提供している高速通信方式が「OCNバーチャルコネクト」です。

IPv4 over IPv6」+「IPv6(IPoE)」の技術です。

OCNバーチャルコネクト」は比較的新しいサービスで、OCN光以外にもNTT系列のぷららやDTI光などでサービス提供されています。

OCNバーチャルコネクト」を利用する場合の注意点は対応ルーター選びです。

比較的新しいサービスなので、「OCNバーチャルコネクト」対応しているかどうかの確認が必要ですね。

OCN

ぷらら光

「ぷららv6エクスプレス」として提供中

ドコモ光(OCN)

OCNが提供するドコモ光サービス

ドコモ光(ぷらら光)

ぷららが提供するドコモ光サービス

DTI

DTI(ドリームトレインインターネット)が提供

クロスパス

VNEとして16社拡大後の新規参入事業者「アルテリア・ネットワークス」が開発・提供しているのが「クロスパス」です。

VNE事業者としての参入が20183月なので、新規参入即新サービス提供ということで注目したいサービスです。

技術基盤はTransixと同じ「DS-Lite」方式なので、「クロスパス対応ルーター」でなくてもDS-Lite対応・Transix対応のルーターであれば接続設定を少し変えるだけでクロスパスでの利用が可能です。

現在は「楽天ひかり」でのみ採用されており、今後に注目です。

v6コネクト

通信事業者「朝日ネット」が開発・提供している通信サービスで、現時点で最後発のIPv4 over IPv6サービスです。

DS-Lite方式を採用しています。

提供元「朝日ネット」が運営している「Asahi-Net」の各種光回線サービスで標準提供されているほか、plalaなどの一部プロバイダー・一部サービスでも採用され始めています。

最後発サービスなので利用時には対応ルーターに注意が必要です。

DS-Lite対応ルーター」で「AFTR設定可能」であればv6コネクトで利用できるはず。

  

現在「IPv6(IPoE)+IPv4 over IPv6」を採用した高速通信方式は7つあります。

·      v6プラス

·      Transix

·      IPv6オプション

·      IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE + IPv4

·      OCNバーチャルコネクト

·      クロスパス

·      v6コネクト

 

IPv6(IPoE)+IPv4 over IPv6」はフレッツ光の夜間の混雑を迂回して高速通信できる技術です。

では、これら7つの高速通信方式の中でどの通信方式が一番速いのか?というと、答えは「どれも同じ速さ」となります。

速さの秘密はそれぞれの独自技術ではなく、7つの高速通信方式が共通で採用しているIPv6(IPoE)による通信」が速さの秘密なのです。

IPv4(PPPoE)」や「IPv6(PPPoE)」では、接続(通信)のたびにIDとパスワードでの認証が必要であるため、認証サーバーが混雑してしまい遅くなります。

IPv6(IPoE)」では、回線自体が認証されているので接続(通信)のたびに認証を行う必要がない、つまり混雑の原因である認証サーバーが不要なのです。

よって、7つの高速通信方式は理論上「すべて同じくらい速い」となります。

 

IPv6(IPoE)+IPv4 over IPv6」の本来の目的は「フレッツ光を速くする」のではなく、「IPv4アドレスの枯渇を防ぐ」「ゆるやかにIPv4からIPv6へ移行する」のが目的です。

 

現在すでに「IPv6」をご利用の方は利用不可

高速通信サービスはNTTの「IPv6オプション」を利用したサービスです。NTTの「IPv6オプション」は無料ですが申し込み必要です。

通常、「v6プラス」や「Transix」などのサービスをご利用の場合、プロバイダーが手続き代行してくれます。

現在ご利用のプロバイダーですでに「v6プラス」や「Transix」などをご利用の場合、すでに「IPv6オプション」が申請されており、別のプロバイダー(お試しできるプロバイダー)での申請ができません

よって「現在v6プラスを使っているけどTransixも使ってみたい」ということはできません。

特に、ソフトバンク光をご利用の方で「IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE + IPv4」の申し込みをしている方も、別のプロバイダー(お試しできるプロバイダー)での申請ができません

逆に言えば、現在ソフトバンク光をご利用の方でも「IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE + IPv4」を申し込んでいなければ(NTTIPv6オプションが申請されていなければ)ZOOTNATIVE」や「MEC光接続プラン」を試してみることができます。

 

 

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