このVICS WIDEは、これまで最大50MBだったFM多重放送の伝送容量を、約2倍の最大100MB程度に拡大し、よりユーザーに役立つ情報を提供できるようにしたもの。
VICS WIDEに追加された主な新サービスは以下の4つだ。
一般道のリンク旅行時間の提供
- プローブ情報を活用した渋滞・旅行時間情報の提供
- 緊急情報(特別警報)の提供
- 気象・災害情報の提供
それがVICS WIDEではFM多重放送で受信できるようになる。リンク旅行時間がわかることで、カーナビ側は光ビーコンを備えていなくても、FM VICS(WIDE)を受信できれば、渋滞を回避するルートの探索が可能になるわけだ。
では、どうすればクルマの中でVICS WIDEの情報を得られるのか。ビーコン受信機等は不要になり、FM多重VICSチューナーだけでいいのだが、残念ながら従来のカーナビのVICSチューナーでの受信は不可能だ。
★従来のFM多重チューナーは非対応。対応チューナーが必要
というのもVICS情報は文字情報、図形情報、地図情報ごとにサービス識別符号が付いていて、従来のVICSでは4、5、6番のサービス識別符号で提供していた。新しいVICS WIDEはそれに加えて、8と9番のサービス識別符号を使う。その増えた符号を認識できるチップを備えたVICSチューナーだけが、VICS WIDEのサービスを受けられるわけだ。
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